災害対策本部の仕事

さまざまなインシデントや危機に対応するための方法を書いていきます。

女医さんにかかったほうが生き延びる確率が高い?冗談ではなく統計で判明、船のような閉じられた空間で致死率の高い感染症が発生したらどうなる?

女医さんにかかったほうが生き延びる確率が高い?

冗談ではありません。ちゃんとした学術論文の結論です。

女性医師と男性医師では死亡率が「数学的に有意に」違うそうです。

それはつまり…

つまり、偶然や計算上の誤差では説明がつかない「明らかな理由」で、女性医師に担当してもらったほうが命拾いする確率が高い、ということが示されたのだ。

ほんとでしょうか?

まずは記事をお読みください。 

diamond.jp

記事を読んだ男性の方へ。

記事の内容に納得しませんでしたか?

このくだりを読んで自分の仕事ぶりを反省しませんでしたか?

津川氏の説明によると、一般に女性医師は、診療ガイドライン(GL)などルールの遵守率が高く、エビデンス(科学的根拠)に沿った診療を行うほか、患者とより良いコミュニケーションを取ることが知られている。また、女性医師は専門外のことを他の専門医によく相談するなど、可能な限りリスクを避ける傾向があるようだ。

私の仕事は医師ではありませんが、仕事ぶりについては大いに反省しました。

そしてこの研究をされた医師のトドメのこの一言。

 「現実に死亡率を0.4%下げようとしたら、並大抵のことでは達成できません。女性医師はもっと評価されてしかるべきです。一般の方も『男性、経験豊か』が良い医師だというステレオタイプの思い込みは捨てたほうがいい」

 良い研究、良い記事をご提供いただきありがとうございました。

 

クルーズ客船で新型インフル訓練

船のような閉じられた狭い空間で、致死率の高い感染症が発生したらどうなるでしょうか?パニック映画の題材にもなりそうですね。

横浜でそのような状況を想定して新型フル訓練が行われました。

this.kiji.is

記事を読むと搬送の訓練だけを行ったような書き方ですが、おそらくゾーニングも行われているはずです。閉鎖空間での感染症対策はゾーニングが重要です。

 

まず船内を「ここは患者を集める場所」「ここは完全にクリーンな場所」という2つの場所に峻別して設置します。

次に、この2つの空間を行き来するグレーゾーンでウィルスが移動しないような防止措置を行うことが非常に重要と思われます。