災害対策本部の仕事

さまざまなインシデントや危機に対応するための方法を書いていきます。

ジャニーズ・コンサート後の混乱、ドミノピザ騒ぎ、ヤマトドライバーの悪夢、電通の勤労管理

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(画像:ジャニ研 https://jmania.jp よりリンク)

 

危機管理の仕事は難しいです。

確かな未来の予測なんて誰にもできないからです。しかしながら業務に関する知識・経験と「このあとどうなるだろう?」という想像力をフルに働かせて、レベル100の危機をレベル20まで下げることはできます。

 

そういう視点から見ると、これらの事例は「もう少し何かできたことはなかったかな?」という経験を積むためのヒントが隠されているように思います。

 

関ジャニ∞コンサート後の名古屋駅が大混乱

jmania.jp

出待ちねぇ。おじさんにはよくわかりません。しかしファンなら「ひと目でも遠目でもいいから姿をみたい、声をかけたい、振り向いて欲しい、視線を合わせたい、握手したい、サイン欲しい、それからそれから…(もうええっちゅうねん)って妄想が湧くだろうってことぐらいは理解できます。

 

そういうファンの方々の心理を踏まえて、ジャニーズ事務所、主催者、JR、その他関係者がもう少しできることはなかっただろうか?と思います。少なくとも1度は前例があるわけですし、JR東日本水道橋駅では、大きなコンサートや試合があるときは、整理のための努力をしているようにお見受けします。

 

ちなみに。

ジャニーズ・ファンの面白いところは、暴走するファンがいるかと思うと、その人達を戒めたり批判したりするファンもかならずいるところだと思います。実はときどき遠目でファンの方々を観察してたりします。

 

1枚無料券が引き起こしたドミノ・ピザの阿鼻叫喚

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報道を読んでピザ1枚に何で4時間も待つ気になるのか、よくわかりませんでしたが、1枚無料券が引き起こした騒ぎだったようです。

 

個人的にはピザはそれほど好きなメニューではないので「ど〜でもええわ〜(ぐでたま風に)」ですが。岡目八目の後知恵でもうしわけありませんが、混雑するのがわかっているときにそのような販促が必要だったのかどうか、ちょっと疑問に思いました。

 

家族やお子様のパーティー用に約束しちゃったおかあさん・おとうさんはさぞかし大変だったと思います。ごくろうさまでした。

混雑が予想できる時は、ピザ生地を買ってきても作るって言うてもあるかと。かなり美味しく作れますよ。

 

アマゾンの便利さがこんな混乱を産む

実はここだけの話ですが(って公開してるブログに書いても意味ないか)、私もたまにやっちゃいます。時刻指定しておいて不在票もうらってやつ(ごめんなさい)。でもこの記事を読んで厳に慎もうと自分に言い聞かせました。

 

アマゾンのサービスは本当に便利なので、つい何かが無くて困ると、携帯アプリを立ち上げてポチってます。たびたびポチってます。

 

しかし私のようなユーザーが、ドライバーのみなさんのご苦労を増していることがよくわかります。良い記事です。みなさんも気をつけましょうね。

www.bengo4.com

 

とうとう書類送検電通のコメント

headlines.yahoo.co.jp

鬼十則」は、仕事の覚悟を示すための心意気というかプライドの表現だと思っていました。私は新人時代に田原総一朗氏の「電通」を読み、鬼十則には感銘を受けて、仕事バッグのクリアフォルダに書き写した紙を入れて持ち歩いています。

 

しかし、この心意気を示す言葉が雇用者側が雇用者に残業を強いるカルチャーになってしまったら、いまどきの言葉で「ブラック」呼ばわりされても致し方ないでしょう。

 

それはそれとして、社員のこの対応はさすが電通です。

28日午後、本社ビルから出てきた50代くらいの男性社員は「広報を通してください」と一言だけ話し、足早に駅の方向へ。40代くらいの女性社員は「会社から正式な説明がないので話せません」と言葉少なだった。

不祥事が発生した場合、余計な混乱や、必要以上の風評被害を広めないためにも、社員が「広報を通してください」と対応することは大事です。