災害対策本部の仕事

さまざまなインシデントや危機に対応するための方法を書いていきます。

南海トラフ地震の発生確率が上昇、海底断層が65mも跳ね上がって巨大津波発生、熊本地震での不可解な沈降は軽石の層が破れたため?

南海トラフ地震の10年以内の発生確率が上昇

10年以内に「20%程度」だったものが、「20%〜30%」に上昇しました。

www.yomiuri.co.jp

同様に、50年以内の発生確率も「90%程度」から「90%程度もしくはそれ以上」に変更されています。

しかしながら、これをもって「たいへんだ!たいへんだ!」というのは間違った態度だと思います。

政府発表の確率で一喜一憂せず、たとえいまこの瞬間に起こったとしても「よし、来たぞ、頑張るぞ」と思える程度まで備えをしておくべきでしょう。

備えよ常に!

 

海底断層が最大65mも跳ね上がって巨大津波発生

65mってどれぐらいの距離でしょうか? 階高4mとしたら16階建てのビルと同じぐらい。見上げるような距離です。

それぐらいの距離を海の底の地層がほんの数秒でバン!と跳ね上がったら…。

http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20170111/img/image001.jpg

 

(画像:JAMSTECプレスリリースよりリンク)

跳ね上がった結果は、私たちが知っている通りです。

詳細は、次のリンクからJAMSTECのプレスリリースを御覧ください。

プレスリリース<海洋研究開発機構

ひとつだけ確実に言えることは、似たような規模の地震・地層のズレは、日本の近海でふたたび起こるということです。

備えよ常に!

 

熊本地震で不可解な沈降は軽石の層が壊れたため?

液状化が起こっていないのに、局所的に沈んだところがあったそうです。

地中を掘って調べてみたら、軽石の層があったそうです。

www3.nhk.or.jp

関東も、関東ローム層という火山の降灰の層があることが知られています。杭の下が壊れて傾くとなるとやっかいですね。

軽石の層があった場合は杭をどれだけ深く打てばいいのか、その工事が経済合理性を伴うのか、今後も研究していただきたいと思います。