「介護金魚」、熊本地震の教訓がまとめられました、福島沖地震で効果があった超大型制振装置
川崎市が熊本市支援の経験を冊子にまとめ
川崎市がたいへんな資料をまとめてくださいました。おそらく低予算で、職員の方々の努力で作成されたのだと思います。頭が下がります。
さっそくココ ↓ からダウンロードしてみました。
PDFでトータル30MBを超える容量です。川崎市の職員の方々が熊本で行った支援の内容が書かれており、今後、自治体が災害対応をするときの貴重なノウハウになると思います。
一市民の目で見ると、上下水道や避難所ではこんなことが行われているんだな、ということがわかります。
自分自身が避難所に入るような状況になったら、このノウハウを基に運営のお手伝いもできるでしょう。
熊本市、液状化対策を住民負担ゼロで実施
同じ熊本からの話題です。
熊本という土地は、私自身も被災現場に行ってみて初めて知ったのですが、たいへん水が豊かなところでした。つまり液状化が起きやすいのです。冒頭の写真を再掲(株式会社レスキュープラス様からのご提供)
熊本を視察した経験から言うと、液状化は家をも倒します。
単純に傾くとか沈むだけでなく、倒壊してしまうこともあるのです。
超大型制振装置が有効!
これ、何の絵だと思いますか?子供の落書きではありません。地震のときに新宿の「新宿三井ビルディング」がどれだけ揺れたかを、改修前=赤色、改修後=黒色で比較したものです。明らかに揺れが小さくなっています。
なおこの画像は、こちらの記事からリンクさせていただきました。
日刊建設工業新聞 » 鹿島/新宿三井ビル屋上設置の超大型TMDが制震効果発揮/11月の福島県沖地震で
制振装置は1基300トン(!)x6基(!)=1800トンという巨大なもので、これが新宿三井ビルのてっぺんに鎮座しているそうです。
どうやって載せたんだろう?
たぶんたくさんのパーツに分けて、何度もエレベーターで運んで組み立てたんでしょうね。いっしゅん300トンの重りをクレーンで200m持ち上げる絵を思い浮かべて苦笑しました。
そしてこの設備の効果は絶大で、揺れが30%以上、減ったそうです。竣工して約40年が経つビルですが、この改修のおかげでまだまだ元気で頑張れそうですね。
最後に「介護金魚」の話題
ちょっとビックリした話題。金魚も弱った仲間は助け合うようです。動画を見るとほんとうに甲斐甲斐しく世話をしていて、なんだかいじらしくなります。
ちょっといい話題を最後にお届けしました。