アスクル株価・下値めどはいくらくらいか?、アスクル倉庫火災・鎮火めど立たず、延焼防止狙い建物南側に放水へ、不衛生な避難所が危機を増幅、ペットの防災対策できていますか
(画像:読売新聞よりリンク)
(画像:アスクル決算資料より)
マーケットでは、すでにアスクルの株価への心配が始まっています。
アスクル株価・下値めどはいくらくらいか?
この物流倉庫そのものはおそらく当面のあいだ機能しないでしょう。また後の記事にご紹介するように、燃えていない南側にも放水を始めるとのことなので、建屋・在庫もほぼ全体が被害を受けることでしょう。
通販業務への影響は、だいぶ解消されているようですが、鎮火後の業務復旧にかかるコスト・影響はどれほどか、現時点ではわかっていません。
概算してみましょう。まずこの巨大倉庫への投資額はこちらに発表されています。
総投資概算額:202億円(土地47億円、建物113億円、設備投資40億円、備品等2億円)
土地は残りますが、建物+設備+備品だけでも約155億円分の資産がほぼ毀損されたと見ていいでしょう。在庫の評価額は現時点で不明です。
これに対して、アスクルの経常利益は今期の見通しで95億円でした。まるまる二期分の利益が吹っ飛ぶ計算になります。
(画像:アスクル決算発表資料より)
残念なことに、物流センターの固定費がようやく利益に貢献しようかという矢先での火災でした。
さいわいにも、すべての事業が前年度比10%以上の成長を遂げているので、決算への影響は「単年度では済まない」程度で終わる可能性もあります。
しかしながら、eコマースの市場には、アマゾンという巨人(巨大河川?)がいます。この火災きっかけに飲み込まれてしまうことがないように、事業継続していただきたいと思います。
アスクル倉庫火災・鎮火めど立たず
それにしても、なぜここまで火災が拡大してしまったのでしょうか? 消防が到着する前の初期消火に失敗したということだけは明らかです。
それ以外にも、理由は不明ですが、直接火に対する放水できていないこと、在庫に引火性のボンベがあったことなど、攻撃的戦略・防御的戦略が上手く行っていないことが挙げられるでしょう。
延焼防止狙い建物南側に放水へ
倉庫に放水するということは在庫の毀損につながります。被害が拡大します。
不衛生な避難所が危機を増幅
水・衛生用品が足りない避難所は、危機を増幅させることがよくわかります。企業内で避難所を運営する際にも気をつけたい部分です。
報告では、避難者に1日1個のおにぎりしか出せない避難所があった。衛生管理が行き届かず、感染症がまん延した可能性も高かった。
「給水車の水はもったいなくて手洗いに使えない」「消毒用のアルコールはすぐになくなって使えない」。巡回に加わった石巻赤十字病院の看護師西條美恵さん(33)は訪問先の避難者からこんな声を聞いた。
ペットの防災対策できていますか
さいきんペットの災害対策に関する報道が増えています。
愛するわんちゃん・ネコちゃんへの危機管理もぜひご検討ください。
一方、「同行避難」について理解している人は少なく、「環境省が同行避難を推奨していることを知っている」人はわずか26%だった。また、「最寄りの避難所がペットを受け入れるかどうか知っているか」と聞くと、65%が「分からない」と答えた。