TOKIO4人が上げた観測気球〜これが貴社の出来事だったらどうしますか?
2018年5月2日14時より、TOKIO山口氏の強制猥褻事件の不起訴を受け、残り4人のメンバーによる記者会見が始まっています。
たいへん底意地の悪いことを申し上げますが、これはジャニーズ事務所による山口氏の辞職およびTOKIO解散の当否を問う観測気球だと感じております。
これが一般的な会社であれば、山口氏は会社を辞職、グループは解散という措置が妥当かと思われます。
ところが、山口氏の辞表は会社ではなくリーダー城島氏が預かりとの形になっており、TOKIOの解散についても残り4人のメンバーは意思決定をしていません。
ことの判断が微妙になっているのは、被害者との示談が成立していること、検察が起訴猶予の決定を下したことです。仮に起訴となれば、さすがにジャニーズ事務所は山口氏の辞職を認めず、解雇という措置を取ったことでしょう。
さらに言えば、私見ですが山口氏はアルコール依存症、つまり病気である可能性が高いと思われます。
これも仮の話ですが、診断書が出て来るようなことがあれば、さらに解雇をせずに済む理由が増えると考えられます。
ピンでMCとして働ける芸能人の数はそれほど多くはありません。ましてや人気グループのひとつであるTOKIOを解散することは、できれば避けたいと考えるであろうことも理解できます。
もしこれが貴社で起こった事件だったら、あなたはどう判断されるでしょうか?
(1)会社の重要な技能者が強制猥褻事件を起こした。
(2)被害者とは示談が成立した。
(3)検察は起訴猶予と決定した。
このケースにおいて事件を起こした社員が辞表を提出してきました。この社員が所属するチームは会社の利益に多大な貢献をしており、この社員の技能を高く評価している顧客も多く、余人を持って代えがたい存在です。
さて、あなたは辞職を認めますか?
あるいは解雇しますか?
チームは存続させますか?
このような仮のケースを作ってみると、今回の事件は、社員の不祥事に起因する業務継続判断の事例と考えることができます。
ぜひ、一つの事例として、机上訓練をしてみましょう。
個人的には、松岡昌宏氏の率直かつ謹厳な佇まいには感銘を受けました。
頑張れTOKIO!